“話しやすい診断士”として始まった案件が、一人じゃ抱えきれなくなった話|note記事を更新しました

※この記事はnoteから引用しています。


「女性診断士のほうが話しやすいから」という理由で、気軽に始まった相談。 私も「じゃあ一度ミーティングさせてください」と、いつも通りのヒアリングをしていたのですが……

話を深掘りするほど、状況の複雑さが見えてくる。

社員教育、戦略策定、業務整理……あれ、これって私ひとりでなんとかなるレベル?

プレッシャーにアップアップになった私は、思い切って尊敬する先輩診断士に泣きつきました。 その返事は、拍子抜けするくらいあっさりしたひとこと。

「あ、そのへん、得意分野です」

そこから始まった“思考のぐちゃぐちゃを翻訳する”仕事。

中小企業診断士の意義ってこういうところにあるのかもしれない、と思いかけている途中の話です。

「話しやすいからお願いしたい」と言われて始まった

もともと補助金や簡単な壁打ち相談で何度か関わっていた事業者さん。

ある日、「新しいプロジェクトに入ってもらえませんか」と業務委託の打診がありました。

「男性よりも、女性の診断士のほうが話しやすそう」と言っていただけたこともあって、お力になれるなら、と軽い気持ちで引き受けたんです。

ヒアリングするほど、期待値の高さに焦る

ところが、何度かミーティングを重ねるうちに感じ始めた違和感。

先方が何に一番悩んでいるのか、うまく整理できない。課題がありすぎて、全体像がつかめない。私に求められていることを、得意分野でカバーできない。

……これ、ただの相談じゃない。全社的な業務改善? 組織改革?

私が今までやってきた仕事より、明らかに広い領域に踏み込む必要がある。どこから手をつければいいのか。どういうアウトプットだったら納得してもらえるのか。

私は正直、パンクしかけていました。

先輩診断士の「得意分野です」に救われた

そんなとき、同じコミュニティに所属する先輩診断士に相談しました。その方は大手コンサル出身で、課題の整理や戦略フレームワークの使い方がとにかく上手い。

私が「先方が認識している課題、かなりいろんな分野に広がってて…」と話すと、

「じゃあ、横軸に時間、縦軸に優先度の矢印を引いて、課題をマッピングしてみたらどうです?」

とか、

「業務の全体像は、ピラミッド型にしてレベル感を見せると整理しやすいですよ」

とか、私の“ぐちゃぐちゃメモ”が、次々と図解に変わっていく!

結局、私が経験がなくて困っていた部分も「そのへん、得意分野です」と言ってくれて、先輩も一緒にプロジェクトに入ってもらうことになりました。

焦っている私にはこんな言葉まで。

「先方が期待するのはわかるけど、この案件は結果が出るまで時間がかかる。そこをわかってもらえるように、丁寧に説明しましょう」

なんかもう涙が出そうでした。

相談した本人も気づいていない“問い”まで引き出す力

その先輩がすごいのは、課題を整理するだけじゃなくて、 相談した本人すら気づいていなかった「本当に知りたかったこと」を導き出すところです。

「そこを整理したら、相手は納得しそうですね」

「ここはメリット・デメリットを提示してあげると決断しやすいですね」

そんな風に、ぐちゃぐちゃの思考に「芯」を立てていく姿を、私はただ隣で見ているだけで学びの連続です。

まだまだ始まったばかりのお仕事。何かにすぐ役立つとか、知識として身についたかというと正直まだだけど、今の私にできることは、この“贅沢な壁打ち授業”を、 一番近くで見て吸収すること。それができる環境に辿り着けたのも、診断士になったからなんですよね。

診断士って、ほんとうに奥が深いなと思う今日このごろです。


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