観光ガイドから診断士へ。“案内する仕事”は同じだった|note記事を更新しました

※この記事はnoteから引用しています。


みなさんこんにちは。中小企業診断士のよこたです。

実は私、数年前までヨーロッパのラトビアという国で「公認観光ガイド」をしていたことがあります。

今の仕事とはまったく関係ないように見えるかもしれませんが、最近ふと「あの頃とやっていること似てるなあ」と感じるようになりました。

今回はそんな”観光ガイドと中小企業診断士の共通点”について語ります!

ガイド付きツアーで初めて感じた風景の”重み”

私がガイドという仕事に興味を持ったのは、10年ほど前のトルコ旅行がきっかけでした。

それまではどこへ行っても、景色を眺めて「すごーい」とか「わー、きれい」で終わる旅ばかり。でもそのとき、初めてガイド付きツアーに参加して、世界が一気に広がったんです。

ローマ時代の遺跡を巡りながら、ガイドさんに

「この石板に格子柄が描かれてるのわかります? 当時はネットもなかったので、石を並べてゲームをしていたようですよ。」

「建物の土台にくぼみがあるでしょう。こんな時代でも街全体に温水のパイプラインが通ってて、実は年中快適だったんですよ。」

なんて説明されると、当時の情景がありありと目に浮かんできたのを覚えています。

目の前の風景に物語が吹き込まれる、そんな体験がすごく衝撃的で、「いつか自分もガイドの仕事をしてみたい」と思うようになりました。

大使館勤務から、リガ市の公認ガイドへ

数年後、その夢は思いがけないかたちで叶うことになります。

2014年から2018年まで、私はラトビアの首都・リガの日本大使館で働いていました。バルト三国がすっかり気に入ってしまった私。任期が終わりに近づいたころ、まだこの国にいたいと思って自力で「自営業ビザ」を取得し、滞在を延長しました。

滞在中の収入源の一つとして観光ガイドになることを決意。でも、リガで公認ガイドになるためには、専門学校に通って資格を取る必要がありました。しかも、授業はラトビア語かロシア語。外国人向けの英語のコースはなかったんです。

幸い、私はロシア語ができたのでロシア語で受講することに。ラトビアの歴史や文化、建築、宗教などを学びながら、今までで一番おもしろい授業じゃないかって思うくらい夢中になっていました。

(それにしても、ロシア語がこんなところで役立つとは思ってませんでした。)

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リガの観光ガイド資格証明書。これを持ってると有料観光施設にタダで入れることも(現在は失効)

中世の街の「物語」を案内する

専門学校の講師はみんなプロのガイドです。リガの旧市街を一緒に歩きながら、街に隠されたストーリーを教えてもらうと、中世の世界にタイムスリップしたような感覚になりました。

たとえば、港から運ばれた貨物を保存する14〜15世紀頃の倉庫。1階には荷馬車が通れる大きな扉、最上階には荷物を引き揚げるクレーンの名残があります。

旧市街にこんな建物がまだ20棟も残っていると知ったら、思わず目線を上げて探したくなります。

またあるいは、「喧騒通り」と呼ばれた小さな路地。

「夜明けとともに、この奥にある城門が開いて、市場が始まる。石畳のくぼみは、ゴミを水で流すためだったのよ。」

なんて話を聞くと、歩きづらい石畳の道も愛おしく感じます。

私はそうやって、現地のプロに学んだ“ストーリーのある風景”を、日本人観光客の方々に案内する仕事をしていました。

“ガイド”という仕事が、今の自分をつくった

残念ながら、冬になると観光客が激減してしまうラトビアではガイド業で生活が成り立たず、泣く泣くこの仕事はやめました。

でも、今でも「いちばん自分が生き生きとしていた仕事だったかもしれない」と思うことがあります。

それは、お客さんと一緒に景色を楽しみながら、毎回新しい発見をして、自分も成長させてもらっていたからです。

2024年に中小企業診断士として登録して、今は経営の支援をする立場になりました。

でも、やっていることの本質は、ガイドと変わらないかもしれません。

  • 自分が興味をもって学んだことを、お客さんに還元する
  • 相手の反応を見て、別のルートを案内したりショートカットしたりする
  • 新しい発見を一緒に楽しみながら、自分も成長させてもらう

例えば、業務改善支援。お客さんが気づいていない「改善ポイント」を、話を聞きながら突き止めてそっと”ガイド”する。

または、補助金サポート。事業者さんと一緒に新規事業を考えて、お金の面で困らないようにしっかり”予算計画”や”行程表”を作る。

その過程で私もたくさん勉強させてもらっているんです。

診断士の仕事は「伴走支援」とか「羅針盤になる」といった表現がありますが、私がやってるのも”お客さんと同じ目線に立って、前と後ろを見ながらちょっとだけ先を歩く“という、まさにガイドみたいな仕事だなと感じます。

大学で学んだロシア語がガイドの資格を取るのに役立った。また、ラトビアでのガイドの経験が今の仕事の土台になっている。

そう考えると、いまこうやってnoteに書き留めていることも、10年後、20年後の自分に何かしらの影響を与えているはず。

今の行動や感情をしっかり記録しておきたいと改めて思いました。

おまけ

観光ガイドのご縁で、ラトビアの隣国・リトアニアの観光プロモーション動画に出演したこともありました。

現在、大阪万博でリトアニアの広告にこの動画が使われているそう。バルト三国の魅力が伝わるとってもすてきなコンテンツなので、ぜひご覧ください!(メガネっ子が私です)


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